骨董品屋タナカヨシコの店の経営者であるタナカヨシコは、自分のおめがねにかなった品物しか扱わないという頑固者です。しかしその品物とは曲がったスプーンだとか、きったないカメだとか、どうも売れそうなものは置いてないようです。
実はおじゃる丸の持つシャクが彼女の目にとまったというのが彼らの出会いのきっかけです。何事にも動じず、何事も冷静に対処できそうなこのおばあちゃんですが、自分の狙った獲物に対してはここぞとばかりのその情熱をそそぐという、熱血おばあちゃんに早変わりしてしまうのです。
ちなみにお店は掃除をせず、たまったほこりは商品についてくるオマケとしてお客にあげるという商魂たくましい人でもあります。
結構何回も活躍してくれてますけど、なんだか愛すべきおばあちゃんのような気がします。おじゃるがシールだと思って背中にペタペタとサロンパス(?)を貼ってあげると、なんだかうるうるしてるし。ただの偏屈ばばぁではないようです。
ちなみに若いときにはかなりの数の恋愛をこなしたらしく、しかも世界中を飛び回ってその国の人々がめろめろになるほどの可憐さを持ち合わせていたようです。スイスやエジプトや、そしてフランス人までも彼女の魅力にノックアウトされたようです。でも、その頃からモノに対する執着心はすさまじかったようで、マッターホルンの頂上の空気が欲しいとか、なかなか無理難題を出していたようです。
実は女学生時代はマリーおばばと同級生だったらしく、しかもかなり仲が良かったみたいです。マリーおばばが恥ずかしがってもらえなかったトミー爺の制服の第2ボタンを変わりに奪ってきてあげたり、マリーおばばの家がお金に困って、タナカヨシコの店に色々と家具やピアノを売ってしまっても、それをちゃんと地価の部屋にとっておいたり。いい人じゃないですか。クセもありすぎだけど。