マンガやアニメに出てくるお金持ちのお母さんというやつは、とんでもなくクセのある人物が多いと思います。たとえばドラえもんのスネ夫のお母さんとか。自分の息子がとんでもないことをしでかしても、絶対に悪くないと言い張るなんてところが、とても人の神経を逆なでしてくれちゃったりします。
今回の「あつまれじゃんけんぽん」ではコンちゃんの悪い癖が話題にされてしまいます。気に入らない鉛筆があると、わざと短く削って新しいものを買ってもらう、掃除の時間に使うホウキはとても乱雑に扱う、はたまた学級文庫「月の王子様」を借りっぱなしで、ページの途中を折ったり、返す時には投げて表紙を破いてしまいます。こんな彼に非難の集中豪雨が襲うのですが、やはり金持ちの息子はデリケートというかひ弱というか、泣きながら走って家に帰ります。お父さんはとってもいい人らしく「それはコンちゃんが悪い」と指摘するのですが、お母さんはやっぱりというか、やはりどんなときもコンちゃんの味方です。「コンちゃんをいじめるんじゃないわよ」といわんばかりの口調で、コンちゃんが壊したものを弁償して学校に乗り込むのです。しかしそこはあっぱれメイ先生。弁償のためにコンちゃん&お母さんが購入してきたものを突っ返すのです。いいぞいいぞ〜と心の中で大喝采。
いやはや、こういう母親はきっとコンちゃんが大人になっても子離れがきなくて、子供はマザコンになるんだよな、などと思ってしまいました。マザコンといえば、知り合い(かなりのおばさん)は息子(20代後半)がトイレに行くと、必ず健康状態を確認したり、どんなに仕事で遅くなろうとも「あの子は私の料理じゃないと食べないから」と言って料理をしていた人がいたなぁ。もちろんこの息子は独身。おまけに無職。コンちゃんの将来はいったいどうなってしまうのか想像してみたのですが、どうもこの知り合いの親子と重なり合ってしまって、気分はどんよりです。