あぶないっていう単語はとても便利ですね。危険って意味もありますが、あやしいって意味にも使えますし。で、今回の意味は後者です。「さんすうみつけた」にとてもあやしい仙人が出てくるのです。
栗拾いに来たナナ、ミィ、そしてゲンの3人(正確には1人と2匹だけど)ですが、ミィとゲン栗を数えているとひょうたんがその栗を盗んで行ってしまうのです。ひょうたんを追いかけていくと「くらくら仙人」とかいう風に乗ってきたというあやしいぢぢぃと出会います。栗を返せと言うと、「わしのひょうたんが拾ったんだからわしの栗」とか「わしの栗だからひょうたんがひろった」とか、イっちゃってる答えを返してきます。おまけに「この答えがすぐにわかったら返してやる」とかいって、ミィとゲンが今までやったことのない足し算の問題を出すのです(ちなみに10を越える足し算です)。豚と狼にちょっとひどい仕打ちではないでしょうかねぇ。
ミィとゲンを残して散歩に出かける仙人は外でお弁当を取りに行っていたナナに出会います。ナナのお弁当を発見すると「あぁ〜、あぁ〜」ともだえ始めます。ますますあやしげに拍車がかかるくらくら仙人です。ちょっと変質者が入っているような気もしないでもありません。おまけに「けたみつすうさん、けたみつすうさん」という呪文まで唱え出す始末です。この呪文は、どうもひょうたんから何かを出すときのものらしいです。何も出なかったけど。
実はこの仙人はまだ仙人になっていないただの人だったのです。つまり修行中です。修行中のクセして人をだますなんて、この人はもしかしたら一生仙人にはなれないと思いました。